ヴィトン二つ折り財布購|シャネル 長財布_ヴィトン二つ折り財布のどの製品です_ヴィトン二つ折り財布棚浚え全て


2015-01-31 00:47    ヴィトン二つ折り財布
 わたしから瀬尾家のあらましを聞いているナオミちゃんは、ああ、と天に祈るように嘆いてくれた。 「マジ? アンタ、あんなに夏の海を楽しみにしてたのにヒデーじゃん! 一日ぐらい実家から帰ってこれねえの?」  帰ってこれないからのネコまんじゅうなのです。  それと、ナオミちゃんは誤解をしています。わたしが楽しみにしていたのは夏の海ではなく、水着とか砂浜とかやきそばとか、そういうのとはまったく縁のない夏の海辺の一大決戦なのである。 「元気ないなあ。なんだよ、脱走ぐらい試みろって。金ならカンパしてやるし、そもそも親の言い分なんて断れよぅ。瀬尾いなくなったらますます寂《さみ》しいじゃん、この寮! ほら、体調悪いとか、約束があるとかで親父さんごまかせないの?」  残念ながら、どんな嘘《うそ》もお父さんには通じない。  わたしが見た風景は実家で泣きながら、お酒の臭《にお》いでいっぱいの工場の中、下駄《げた》はいて蒸米《むしまい》をくみ出している瀬尾静音の姿だ。あれが視《み》えた以上、どう頑張《がんば》っても大筋は変えられない。せいぜい、寮に帰って来る日が一日二日延びるぐらい。 「いい。なんかもう、いろいろどうでもいいっす」  再びソファーに沈みこむわたし。  ネコまんじゅう……彼女にとってはイヌまんじゅう……を、ナオミちゃんはやれやれと呆《あき》れながらも見捨てられず、手近にあった椅子《いす》に座りこむ。よっこらしょ。 「ったく、瀬尾って基本考えなしのクセに妙に諦めいいからねぇ……こうなったらなに言ってもスルーするし。……なに、次のバスで行くの?」 「急がないと家に帰るのが深夜になるから。ところでナオミちゃん、今朝はコーヒー?」 「? ううん、紅茶だけど。それがどした?」 「なんとなく。意味はありません」  不思議《ふしぎ》そうに首をかしげるナオミちゃん。不思議なのはこっちも同じで、わたしは時折、なんの意味もなくどうでもいいコトを聞きたがるクセがある。子供の頃からの悪癖《あくへき》なのだが、これがどうにも治らない。 「でもさあ。そんなに寂しいならナオミちゃんも帰ればいいのに、おうちホンコンでしょ? 楽しそうじゃないですか」 「あたしはアンタと逆。普段の素行がアレだからね、外出届けが出なかったの。親父サマもいい機会だから躾《しつ》け直してもらえとさ」  やれやれと肩をすくめる。