prada財布1m0506
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null「いかほどですか」 「口をきった以上は、断わられるのはいやですから、まず、承知した、といって下さい」 「いいよ」  彦五郎は、肚の太いところをみせた。 「いくらだい」 「百両」  これには、夫婦とも沈黙した。このあたりの良田数枚を売ってもそれだけの金にはならない。屋敷で飼っている小者の給金が、年に三両という時代である。  彦五郎の声が、つい荒くなった。 「一体、どういう刀を買うのだ」 「将軍、大名が持つような名刀を買いたい」  と、歳三は、平然としていった。 「だいそれた。……」 「と|義兄《あに》|上《うえ》は思いますか」  歳三は、眼がすわっている。 「が、金高が大きすぎる」 「京では、西国諸藩や、不逞浪人がわがもの顔で町を横行している。それらの狂刃から将軍をお護りするのです。護持する刀にも、それにふさわしい品位と斬れ味が要る」 「———」 「近藤さんは、|虎徹《こてつ》をさがしているそうですよ」