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2015-02-04 22:35    ビィトン新作 長財 布
 水主辰  蔵伊勢|波切《なぎり》在  水主政  吉小野浦在  水主三 四 郎同 右  水主千 之 助伊勢若松在  水主常 治 郎小野浦在  水主吉 治 郎同 右  炊頭《かしきがしら》勝 五 郎新居浜在  炊《かしき》久  吉小野浦在  炊音  吉同 右」 [#ここで字下げ終わり]  重右衛門は筆を置いた。が、目は音吉の二字に向けたままである。 (音吉か)  重右衛門は少し苦い顔をした。  音吉を琴の婿養子《むこようし》に決めたと、源六から聞かされたのは、もう二年前になる。源六は言った。 「わしの目に狂いはない。音吉はよい婿になる。よい船頭になる」  重右衛門は黙って頭を下げた。この家では、源六の言葉を返すことのできる者はいない。と言って、源六は威圧的なのではない。誰もが、源六のすることにはまちがいがないと心服しているからだ。  わけても息子の重右衛門が、源六を尊敬していた。源六の言葉には、偽りがなかったし、すべての面において判断が確かであった。気魄《きはく》はあるが、高圧的ではない。重右衛門の最も誇るべき存在が、この父源六であった。 (だが、あの時だけは……)