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長財布ランキング レディース編集

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 阿弥陀堂へ登る路の両側には丈の高い雑木林が迫っており、夜になると気味の悪い暗さになった。阿弥陀堂守のおうめ婆さんへのあいさつは明日にしようということになったのだった。孝夫は暗い山路も平気だったが、美智子が怖がったので、また不安発作でも起こされると大変だと思い、 「まあ、おうめ婆さんは世捨て人みたいなもんだから、俗世のあいさつがおくれたってどうこういう人じゃないよ、きっと」  と、美智子を安心させたのだった。  朝、めしを食べ終えるとすぐに手土産のお茶の包みを持って阿弥陀堂に登ってきたのだが、閉じられた障子に声をかけても返事はなかった。  阿弥陀堂は集落で唯一の瓦ぶきの建物だったが、屋根には苔とペンペン草がはえ、銀色の瓦もすっかり色あせ、いたるところが欠けていた。破れ障子を開けると六畳のささくれだった畳の部屋があり、正面の壁の棚に荒く彫られた阿弥陀仏の木像が坐っている。内部の様子は孝夫が小学生の頃、春と秋の彼岸に阿弥陀堂で行なわれる念仏講に祖母に連れられて出たとき見たものである。そして、気がついてみればその頃から堂守はおうめさんであり、彼女は当時すでに村人たちからおうめ婆さんと呼ばれていた。今年四十三歳になる孝夫がまだ小学生だったのだから三十年以上前の話である。  美智子にそんな話をしてやりながら、ここは眺めがいいので少し待ってみようと両膝に肘をあずけてかがんでいたところにおうめ婆さんが現われたのだった。  おうめ婆さんは黒いもんぺに手縫いらしきあせた灰色のブラウスを着て、頭に谷中村農協の手拭いをかぶり、右手には太い桑の木の杖をついていた。 「どなたさんでありましたかのう」  頭を低くした孝夫と美智子を見上げながら、おうめ婆さんは丈夫そうな白い歯を見せ、小さな顔を皺だらけにして笑った。 「孝夫です。上田せいの孫の孝夫です。このたび村に帰ってまいりましたのでごあいさつにうかがいました。これは妻の美智子です」  美智子とそろって再び一礼すると、おうめ婆さんの陽に焼けた首筋が見おろせた。ほとんど九十度に腰が曲がっているのである。 「まあ、ちょっくら上がっておくんなんし」  おうめ婆さんはうしろを向き、阿弥陀堂の破れた障子を開けた。  孝夫はお茶の包みを渡すタイミングを逃した。二人は上がり口の角の丸くなった石に足をのせ、畳のへりに腰をおろした。  おうめ婆さんは阿弥陀堂の横に回り、茶室のにじり口のような狭い木戸を開けて座敷に入ってきた。室内の様子は孝夫の記憶にあるとおりの簡素なものだったが、木戸の横に置かれた茶だんすがかろうじて生活の跡を感じさせてくれた。  おうめ婆さんは割れたガラスを黄色っぽく変色した絆創膏《ばんそうこう》で貼りとめてある茶だんすからアルマイトの急須を出し、錆の出たステンレスのポットの湯を注いで茶をいれてくれた。 「きのうなの湯だから、ぬるいかも知れねえでありますが」  つぎのあたったもんぺのひざを古畳の上に滑らせながらいざり寄るおうめ婆さんの持つ湯飲みには、たしかに湯気は立っていなかった。
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