miu miuがま口
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【ノーブランド品】長財布 レディース PUレザー リボンチェーン ファスナー開閉式 ウォレット
__1,000 - 1,98000
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【ノーブランド品】 一つ折長財布 かわいい蝶結び シングルータイプ ファッションダイヤモンドペンダント・ファスナー小銭入れ付 一個入れ [並行輸入品]
__990 - 1,98000
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null「私だ。小泉だ。ほかの者に私からの電話を知られてはまずいから、お|顧客《 とくい》から掛かってきた電話の積りで返答してくれ」  経理部長は言った。 「分かりました。何の御用でしょう?」 「今夜八時、社長の宅に来てくれないか、飯でも一緒に食いながら、君に頼みを聞いてもらいたい、とおっしゃられるんだ」 「なるほど。それでは、のちほどお伺いします。よろしくお伝えください」 「じゃあ、頼んだよ」  小泉部長は電話を切った。  朝倉は受話器を戻すと、部下の運んできた書類に目を通しはじめた。判を押してから、それを課長の淡島に廻す。淡島は素早く朝倉に愛想笑いを向けた。  やがて、五時の退社時間が来た。朝倉は社の駐車場に駐めてあるフィアット・ベルリーナ・スペシャルに乗りこむと、ラッシュの街を上北沢のアジトに向かう。朝倉はこの車を買った翌日の夜、フィアットの一六〇〇のエンブレムを外しておいた。それだけではなく、新宿西口の新ビル街工事現場のそばに路上駐車していたM・Gマグネットのナンバー・プレートと車検証を盗んできて、その二つを|改《かい》|竄《ざん》してフィアットにつけてある。  尾行車があることに朝倉が気付いたのは、|三《み》|宅《やけ》|坂《ざか》を左折して工事中の道を赤坂見附のほうに向かっているときであった。  尾行車は|褐色《かっしょく》のクラウンであった。あまり尾行がうまくないのと、交差点の信号が青になっても一度では通り抜けられないほど車がつながっているせいか、朝倉のフィアットのうしろに、ぴったりとくっついている。  フィアットの横に一台分には十分な|隙《すき》|間《ま》が出来ても、そのクラウンは割りこんでこなかった。おまけに、顔を見られたくないからか、信号待ちのときでも四つ目のへッド・ライトを消さない。朝倉に光の目つぶしをくわせている積りらしい。  朝倉はナンバー・プレートを取り替えておいたことを心の中で確かめて微笑した。赤信号が青に変わり、車の列は動きだしたが、朝倉は交差点のすぐ手前の横断歩道のところでブレーキを踏んだ。  尾行のクラウンのうしろにつながった車はクラクションをわめかせたが、クラウンだけは黙っていた。  これで、完全に尾行車だと朝倉は確信を持った。信号が黄色になっても朝倉は車を動かさず、信号が赤に変わった途端、三千八百回転までエンジンの回転を上げておいて、巧みにクラッチをつないだ。  ミシュランXのタイヤが青い煙を吐いた。フィアット・スペシャルは|凄《すさ》まじいダッシュで跳びだし、一気に交差点を渡った。一六〇〇Sの百馬力エンジンをつけただけのことはある。  クラウンも続いて跳びだしたが、交差路の左右から進んできた車にはさまれて立ち往生した。  朝倉は振り返って尾行のクラウンのナンバーを素早く読みとり、左右の車に照らされて浮きあがったその車内の二人連れの顔を網膜に焼きつけると、フィアットを左に寄せて横丁の通りに突っこませた。